オリーブの樹はブドウの樹と同様に、その植物の幹が次第に木となり、多年に渡り繰り返し開花し結実する、地中海文化により育まれた最初の木本植物の一つです。小アジア(トルコ南部・シリア周辺)に始まったとされる栽培の記録は6000年前に遡り、フェニキア人の手によりギリシア、北アフリカを経由してスペインにはおよそ2500年前にオリーブの栽培が伝わったとされています。

オリーブは地中海沿岸の諸国を中心に広く栽培され、言う間でもなく地中海ダイエットを支える中枢として、人々の生活の中に欠かせないアイテムとして愛され続けてきました。食用として使用する他、薬として、皮膚や髪の保湿液として、酸化防止剤としても使用されたようです。そして時と共に、各地の気候や土壌といった地理的条件に最も適した品種が順応し、それぞれの土着品種として定着していったのです。

特にバレンシア一帯では、年間2000時間以上の日照時間、年間1000mm適度の適度の降水量、年間を通しての温暖で冬季に下がり過ぎない気温といったオリーブの栽培に非常に適応した気象条件により、現在74種ものオリーブ品種が確認されています。この一帯が「オリーブのゆりかご」と呼ばれる由縁です。このうちバレンシアの土着品種は他の地域では全く栽培されない珍しいオリーブ品種も多く栽培され、独特のオリーブオイルを産出する地域でもあります。多面的で複雑な芳香とフルーティさとコク、苦味、辛味のバランスの良さは注目したいところです。

私たちのエクストラ・バージン・オリーブオイル”XAPÓ”(チャポ)はバレンシアの土着品種を主とする数品種のオリーブがブレンドされています。これによって、味に多様性が加わるだけでなく、産出されるオリーブオイルを安定性を高め、オリーブオイル本来の品質を長期間保持することが可能です。香り、味わい、安定性など、各オリーブの欠点を補い、且つ、長所を生かした唯一無二のオリーブオイルなのです。